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紙のように薄い歯車やバネを組み合わせる難しさ

では、超薄型モデルの開発・製造は、普通の時計と比べて、どこがどのように難しいのでしょうか?

いちばんの難しさは、歯車やバネ、時計の動力源になる主ゼンマイ、歯車や針を正確に動かす脱進調速機など、すべての部品を“紙のように薄く”すること。ブレゲ 時計しかも、この薄い部品をしっかりと連携させて、確実に動かさなければなりません。

2020年 ブレゲ新作 クラシック 7337 7337BR/15/9VU

クラシック 7337
Ref:7337BR/15/9VU
ケース径:39.0mm
ケース厚:9.9mm
ケース素材:18Kローズゴールド
ストラップ:ブラウンアリゲーター、ローズゴールド製フォールディングバックル
防水性:3気圧(30m)
ムーブメント:自動巻(極薄ムーブメント)、Cal.502.3 QSE1、45時間パワーリザーブ、35石、毎時21,600振動、6姿勢調整済み
仕様:時・分・秒・日付・曜日表示、シルバー仕上げ18Kゴールドダイアル、手彫りギヨシェ模様、個別番号とBreguetのサイン、6時位置にオフセットされたローマ数字のチャプターリング、ブレゲ針、12時位置にムーンフェイズと月齢表示、2時位置に日付表示、10時位置に曜日表示、5時位置にスモールセコンド、ケースバンドに繊細なフルート装飾、ケースにロウ付けされたラグとネジ留め式バー、サファイア・ケースバック(透明裏蓋)

例えば、歯車は歯同士が噛み合って力を伝えますが、厚みがあると接触面積が多いので、ズレが多少あっても機能します。ところが、歯車が薄いと、それだけ接触面積もごくわずかになるため、ほんのわずかなズレも許されません。しかも、歯車同士を動かす場合には、遊びと呼ばれる適切な隙間も必要です。

超薄型時計のムーブメントの歯車の厚さは1mmの数分の1と、紙のように薄いもの。この歯車をしっかりと噛み合わせ、さらに上下に重ねてスムーズに動かせるようにするだけでも大変なことなのです。

こうした特別な技術から作られる超薄型ムーブメントの厚さは、多くが2mm前後。時計には文字盤や針、ケースの厚さも加わるので、このサイズに収めなければ、超薄型時計は完成しません。さらに、この文字盤やケースを薄くすることにも、特別なノウハウが必要なのです。


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